Deutsche Kammerphilharmonie Orchestra conducted by Paavo Järvi
Opera City
Atsuya Funak
December 2022
Photo Credits: ©Kaupo Kikkas ©Julia Baier
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
この組み合わせでしか出会えない音楽がある。
- 出演
- パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
- 曲目
- 12/8[木]19:00
ハイドン:- 交響曲第102番 変ロ長調 Hob.I:102
- 交響曲第96番 ニ長調Hob.I:96《奇跡》
- 交響曲第104番 ニ長調 Hob.I:104《ロンドン》
12/9[金]19:00
ベートーヴェン:- 《コリオラン》序曲 op.62
- 交響曲第8番 ヘ長調 op.93
- 交響曲第3番 変ホ長調 op.55《英雄》
ご来場のお客様へご協力のお願い
- 館内では口と鼻を覆った正しい装着方法で、マスクの常時着用をお願いいたします
- ご入場の際に検温を行います。平熱と比べて1度程度以上高い発熱がある場合はご入場いただけません。体調不良の場合はご来場をお控えください。
- 今後の感染状況によっては、公演直前の中止や変更などの可能性がございます。最新情報は当ホームページやホール公式Twitter(@operacity_hall)をご確認ください。
*そのほかの詳細は「コンサートホール/リサイタルホール 新型コロナウイルス感染症対策について」をご覧ください。
- チケット(税込)
- 各日
S:¥15,000
A:¥12,000
B:¥10,000
C:¥8,000
D:¥6,000
2公演セット券
S:¥28,000
*東京オペラシティチケットセンター(電話・店頭・「インターネット予約」)のみの取扱
*毎公演同じお席になります。
*Arts友の会会員は10%割引。 - チケット発売日
Arts友の会 2022年9月17日[土]
「インターネット予約」会員 2022年9月22日[木]
一般発売 2022年9月24日[土]
- チケット取り扱い
- 東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
- チケットぴあ 0570-02-9999 https://t.pia.jp(Pコード:223-312)
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東京オペラシティ文化財団・営業担当
TEL 03-5353-0770(平日/10:00〜17:00)
公演について
彼らの音楽に出会うたび、指揮者とオーケストラの最良のマッチングとはこういうことだと思わされる、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団。
来日の度に演奏している東京オペラシティ コンサートホールについて、パーヴォは「理想的。ホールがオーケストラの演奏をより良くしてくれます」と述べています。その関係は、今や単にツアー中の1公演を行う会場のひとつではなく、シューマンやブラームスのツィクルスなど、彼らが世界中で行っていくプロジェクトを先取りした試金石のような場となっており、このホールへ寄せる信頼を感じさせます。今回のツアーでは、さらに深化した両者の関係を聴かせてくれることでしょう。
今回のアジアツアー中、日本ではこの2公演のみ、パーヴォ&ドイツ・カンマーの名コンビで贈るウィーン古典派の名曲。この魅力的なラインナップを、ぜひ両日体験ください。
─ パーヴォ&ドイツ・カンマーフィルの中核、ベートーヴェンとハイドン
パーヴォ・ヤルヴィ曰く、「近頃ではモダン・オーケストラがハイドンを演奏しなくなった。」なるほど、ハイドンはいまや古楽団体のやるものという風潮がある。パーヴォはこれを「ハイドンのゲットー化」と呼び、嘆いているのだ。そこでドイツ・カンマーフィルだが、彼らこそ、このゲットーを解くのに最適任ではあるまいか? モダン・オーケストラでありながら、古楽の知見をもとり入れたいわゆるHIP(歴史的情報に基づく演奏)を早くも1980年代から実践し、あの2006年に始まったパーヴォとのベートーヴェン・チクルスで、その頂点を極めた。それもこれも、今となってはハイドン解放のために歩んできた道のように見えるのだ。
モダン楽器にピリオド・タイプの楽器を混ぜて演奏する楽団は他にもあるではないか? そうおっしゃる向きは、どうか彼らのベートーヴェンをいまいちど思い起こして欲しい。交響曲第3番《英雄》に頻出する、あの型破りの強拍ずらしが、あんなに私たちをワクワクさせた例もない。第8番終楽章の、あの奇妙なオクターヴ上下行が、あんなに愉快な気分にさせてくれた例もない。アクションと、ゼスチュアと、サプライズと。彼らはベートーヴェンの音楽に、言ってみれば人間性を、人間的な機智を奪いかえしたのだ。
この功績こそ、彼らを他から区別する目印であろう。そして、ベートーヴェンの音楽が、その機智をどの先達に最も負っているかといえば、そう、ハイドンである。後継者のほうはどこにも登場するのに、この先達が限られた一角に忘れ置かれているのは不当というほかない。パーヴォがドイツ・カンマーフィルとハイドン・プロジェクトに乗り出したのは、当然の帰結である。
その際、まずはハイドンがロンドン滞在時に書いた後期の傑作交響曲群、いわゆる「ロンドン・セット」からということで、今回の日本公演でもそこから3作が選ばれている。パーヴォがハイドン的機智の神髄とみるのは、ずばり、ユーモア。ニックネームのない交響曲第102番も、そこが面白いという。昨年のウィーン公演は、「ハイドン自身も200年の眠りから醒めて大いに笑ったことだろう」と評された。さて、どんな演奏が飛び出してくるだろう?
舩木篤也(音楽評論)
プロフィール
Paavo Järvi, Artistic Director/conductor
オフィシャルサイト(英語)
https://paavojarvi.com
The Deutsche Kammerphilharmonie Bremen
*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
*ネットオークション等での営利目的の転売はお断りします。
*公演中止の場合を除き、チケットの払い戻しはいたしません。
主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛:ジャパンリアルエステイト投資法人
協力:相互物産株式会社
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